歌が上手くなりたい!そう思ってボイストレーニングを始めようとした時、まず気になるのが料金ですよね。たくさんのボイトレ教室があって、料金も本当にさまざま。1時間4,000円くらいから、中には3万円を超えるような高額なレッスンもあります。
「とにかく安く済ませたい」と思う気持ちはよくわかります。でも、ちょっと待ってください。安いボイトレには、安いなりの理由があるんです。その理由を知らずに飛び込んでしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになるかもしれません。
今回は、ボイトレ教室の料金の秘密と、安い教室に潜むデメリットについて、たっぷりお話ししていきます。
ボイトレ教室の料金は「設備」に大きく左右される
ボイトレ教室の料金を決める一番大きな要因、それはズバリ**「設備」**です。
一番安価な教室では、簡素な造りの個室にキーボードピアノが一つあるだけ、というケースが少なくありません。もちろん、それで十分な人もいるでしょう。ただ、より質の高い練習を求めるなら、物足りなく感じるかもしれません。
一方、料金が高くなるにつれて、設備はどんどん充実していきます。高音質のコンデンサーマイクやミキサー、高性能な音響システムなど、レコーディングスタジオ並みの機材が揃っている教室もあります。自分の歌声をクリアな音質で聴き返せるのは、上達を早める上で非常に重要です。
設備の差がもたらす「上達の差」
なぜ設備が重要なのでしょうか。それは、設備が練習の質に直結するからです。
たとえば、高性能なマイクを使えば、自分の声の小さな変化や、普段気づきにくい「響き」を正確に把握することができます。カラオケのマイクでは聞こえないような、声の「芯」や「息の量」までリアルに感じ取れるため、より細かな表現力の練習が可能になります。
また、最新の音響設備があれば、録音した自分の歌声とプロの音源を聴き比べたり、ミックスされた音の中で自分の声がどう聞こえるかを確認したりと、実践的なトレーニングもできます。これは、ただ歌うだけでは得られない、深い気づきを与えてくれます。
設備以外にもある、料金の差を生むポイント
もちろん、料金の違いは設備だけではありません。
- 講師の質: 経験豊富なベテラン講師や、特定のジャンルに特化した専門性の高い講師など、講師のスキルや経歴も料金に反映されます。
- 立地: 駅からの近さや、繁華街にあるかどうかも、家賃という形で料金に上乗せされます。
- レッスン時間と形式: 1レッスンあたりの時間が40分なのか60分なのか、またマンツーマンなのかグループレッスンなのかによっても料金は変わります。
- 運営体制: 受付スタッフが常駐しているか、ウォーターサーバーなどのアメニティが用意されているか、といった教室全体のサービス体制も料金に影響します。他の生徒との交流イベントなど、歌以外のコミュニティ活動が盛んな教室もあります。
あなたにとって最適なボイトレ教室の見つけ方
安い教室が全て悪いわけではありません。安くても、講師の質が高かったり、自分に合った練習ができるところももちろんあります。逆に、料金が高いからといって、必ずしも自分にとって最高の場所とは限りません。
大切なのは、あなたがボイトレに何を求めているかを明確にすることです。
「とりあえず発声の基本だけ学びたい」のか、「プロ並みの音響環境で本格的なトレーニングをしたい」のか。目的に合わせて、必要な設備やサービスは変わってきます。
いくつかの教室で体験レッスンを受けてみるのが一番確実な方法です。その際には、ぜひ教室の設備をじっくり観察してみてください。どんなマイクやスピーカーを使っているか、部屋の広さは十分か、清潔感はどうか、など。
あなたの理想のボイトレライフを実現するために、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。