音楽の専門学校は本当に必要?後悔しないための進路選択

音楽業界での成功を夢見て、専門学校への進学を考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、私は断言します。「安易な気持ちで音楽の専門学校に進むのは、おすすめできません」


専門学校で本当に得られるものとは?

なぜそう言い切れるのか。それは、専門学校が提供する教育内容と、実際の音楽業界との間に大きなギャップがあるからです。

まず、拘束時間の長さが挙げられます。毎日、長時間の授業や練習に時間を取られますが、その内容が必ずしもあなたの目標に直結するとは限りません。本当に必要なスキルを効率よく学ぶ時間が失われてしまう可能性があります。

次に、講師の質についてです。もちろん、中には素晴らしい先生もいらっしゃるでしょう。しかし、多くの専門学校の講師は、必ずしも現役で第一線で活躍しているプロとは限りません。多くは音大を卒業し、プロの世界で活動していない方がほとんどです。プロの現場の「今」を知らない講師から学ぶ知識や技術は、どうしても時代遅れになりがちです。


専門学校でしか得られない「コミュニティ」の価値とは?

専門学校に進学する大きなメリットとして、「同じ志を持つ仲間と出会える」という点がよく挙げられます。確かに、音楽という共通の情熱を持った仲間と出会い、共に切磋琢磨できる環境は貴重です。しかし、果たしてその出会いは、専門学校でしか得られないものでしょうか?

現代では、SNSやオンラインコミュニティ、あるいはワークショップやライブハウスでの交流を通じて、同じ志を持つ仲間を見つけることは可能です。受け身の姿勢で待っているだけではなく、自分から積極的に行動すれば、いくらでもコミュニティを広げることができます。


プロを目指すなら「受け身」ではいられない

音楽業界は、皆さんが想像している以上に厳しい世界です。専門学校に入学したからといって、将来が保証されるわけではありません。授業で与えられた課題をこなすだけでは、プロとして生きていくための力は身につきません。

本当にプロを目指すのであれば、専門学校に頼りきりになるのではなく、自ら情報を取りに行き、人脈を広げ、常に新しい音楽や技術を吸収し続けるという、能動的な姿勢が不可欠です。


進路選択は慎重に

もしあなたが音楽で生きていくことを本気で考えているなら、専門学校という選択肢を一度立ち止まって考えてみてください。本当に自分が学びたいこと、本当に必要なスキルは何なのか。そして、それを学ぶための最適な方法は、専門学校以外にもあるのかもしれません。

あなたの貴重な時間とお金を、本当に意味のあるものに投資するために、慎重に、そして前向きに進路を検討してみてください。